2012年6月17日日曜日

第三の場

シアトルの郊外ベルビューに住んでいた頃、某ショッピングセンターがコミュニティーのたまり場になっていた。モールの中には常連の名前、そしていつも注文するコーヒのオーダーを暗記してくれていたスターバックスがあった。その他、古本屋、木金土日の夜に無料演奏を披露する舞台やボードゲームをする為のテーブルや一角に大きなチェスボードとコマまで設けてあった。朝から晩まで賑やかなところである。午前中聞こえるのは毎朝同じテーブルを囲んで、ゲラゲラ笑っていたおじさんグループ。テーブルと椅子は沢山おいてあって、何か買わないと座れないことは義務づけられていなかった。とても、暖かい民主的な場所である。

今住んでいる近所にそういうところが会ったら良いと思うが結局ないらしい。気軽にご近所の人達と対話できる場所、疲れたときに息抜きできる場所、人に囲まれながら読書でもできる場所あったら良いと思う。そういうところがコミュニティーの結着剤となるではないか?

ベルビューのショッピングセンターのオーナーは意図的にそういうふうに人が集う場所を作った。宇都宮もやろうと思えばできる筈である。

2012年6月10日日曜日

祭りだ!

今日、6月10日に上野の近くの鳥越神社お祭りに行ってきた。「」わっしょい!わっしょい!』だの「それ!それ!』だのかけ声が飛び交っていて、御神輿を勢いよく担いでいる姿を見て、すごく下町のいなせ、エネルギー等がにじみ出ていた。町ごとが担ぐのを交代してみんなが夢中になって御神輿が荒波のように退いたりよったりして危険な気配はなくはない。だからこそ迫力ある。やっぱりお祭りって良いですね。わっしょい!わっしょい!

歩きやすい町になろう。

最近のアメリカの住宅パターンに対する面白い傾向が現れ始めている。15年位前まで郊外の家の価値と都心の家の価値が殆ど同じだったのが変わって来ている。私がアメリカで済んでいたベルビュー市の隣の町レドモンド(マイクロソフトの本社はレドモンド市にある)の家は17年ほど前に1平方フィート当り$300で、シアトルの価値と全く同じだった。でも当時の価値に対してレドモンド市の家の価値は現在1平方フィート当り$50下がった。
さあ、どういう現象が起こっているだろうか?ガレージと芝生付きの「アメリカン・ドリーム』の家を欲しがるアメリカ人達が減りつつあるようである。なおかつ、新しいアメリカン・ドリームが出て来た。それは「歩ける町」を要求する声である。その願望に応じてwalkscore.comという新ウエッブサイトができた。このサイトは町の歩きやすさを調べ、スーパー,学校,レストラン、郵便局、診療所等の近さを測って、値を付ける。歩きやすさの高い数値ほど家の高価を反映する。今のアメリカの若者達は団塊の世代と違って、車に頼らない生活を送りたがっている。公用施設や空間を大事にしたい。この転向はアメリカだけではなく、日本でも見られるようになっている。日本の若者の間でも実際運転免許を取っている人数が減っている。その転向に繁華街の活性化が伴うならば、満更悪い事とは言えないだろう。宇都宮も生き生きしたダウンタウンのある町になったら、地価は上がり,もっと高層マンションは建ち、公共交通手段も良くなり、人口密度は上がり、公用サービスが提供しやすくなるだろう。そういう町になるように頑張ろう。