2012年3月31日土曜日

チャリ暮らし

2011年の9月以来、僕は自動車なしの暮らしをして来ている。去年まで21年間郊外に住んでいたアメリカ人である僕にとっては大変化である。日本に来るまで、自動車というものは僕の唯一の交通手段であった。基本的に、僕の足は自分を車から目的地までの短距離を歩くメカニズムに過ぎなかった。どこへでも車で行った。スーパー、郵便局、ショッピングセンター、仕事場等。歩いて行ったのは郵便ポストと近所の公園だけであった。

車の良い点と言えば,行動範囲が大変広くなる事である。短時間で何十キロも、いや何百キロも走る事が出来る。自転車や徒歩だったら付き合えない人は自動車なら会いに行ける距離内になる。良いレストランや美術館、博物館に行くのも億劫ではなくなる。他方では、車に頼る悪影響がある。今年の3月にアメリカの故郷に遊びに行った時に、普通のアメリカ人が普通の日本人よりどれだけ太っているかに初めて気づいた。故郷では歩いたり、自転車に乗ったりする人の姿は少ないである。なぜかというと、お店は住宅街から遠くて、路肩が狭いため自転車に乗る危険さを感じさせてしまう。従って,皆、自動車だけに頼ってしまう結果となっている。僕のコミュニティーは自動車依存になるように計画されてしまっている。

宇都宮に引っ越して来て以来、熱心なサイクリストになっている。仕事場、スーパー、繁華街、駅、友達の家等、何処へ行っても自転車で行ける距離なら自転車で行くのが週感づいている。そうしているうちに7キロぐらい体重が減って、前より健康で幸せである。自転車に乗り始めてから気づいたのは車に乗っていた頃に比べて、感覚的インプットが多くなった事である。昔より天気の変化に気付き、日本の旧暦がなぜあんなに細かく小刻みされていたかはもうミステリーではない。毎日外で自転車に乗っていれば、温度の小さな変化や見えたり見えなくなったりする植物や動物に気がつくようになる。

自転車暮らしをしだしてから自分が住んでいる環境をより身近に体験できるようになった感じがする。多くの面でチャリ暮らしは僕の生活を豊かにしてくれている:美的に、感覚的に、社交的に,そして健康上にも。おかげさまでこのコミュニティーにもっと親密に感じるようになった。あなたも僕と同じようにサイクリングへの愛を共有して、いずれこの素敵な宇都宮で出会えたらと希望している。

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